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2006年1月 1日

データセンターのスペース・電力・廃熱 >>データセンター 

某場所で電力等のネタが出ていた。

筐体が大きくなれば、ファンは大きいものを利用できます。
小さい筺体であるがために熱がこもり、高速小型ファンをいくつも詰まねばならない。
電源ユニット自体も冷却率が低い。
小型化により高速ファンを利用すれば故障率も上がることになります。

冷却自体を本体できっちり行えない(吸気・排気がきちんとできない)1U型の場合は、どうしても、空調をきっちりしなければいけないような構成になっているわけです。
ファンはCPU部のみに集中して設置され、ハードディスクにファンは搭載されていませんし、搭載できません。SCSI好きの方は、1Uでの高速回転SCSI HDDはかえって熱による故障率の上昇に気を配った方が良いと思います。(筺体内のレイアウトといったところにも依存しますが)
また、HDD自体もメーカーにより熱設計がありますから、こだわるのなら、パーツからこだわるべきです。(DELL等では、同じモデルで、ほぼ同じ時期であっても、中に入っているHDDのメーカーが異なることは多々あります。そういった面も注意が必要です)

排気部の通り道には熱がこもるため、ネットワークチップ等が排気熱通過地点にあれば、当然ながら熱で故障がしやすくなります。風量・風速が大きいのであれば、それでも熱は排気できるため良いのですが、小型高速ファンですので、風速はあったとしても、風量は低いのです。

冷却そのものは本体で出来る構成にしておき、空調設備はそれを補助する意味でしかない、というやり方であれば、本当に大型化して構わないのであれば、通常のE-ATXタワー型を設置することで、回避はできるでしょう。

それでもだめなら、水冷型を導入すればいいのではないでしょうか。1U型に水冷はなさそうですけど。
更に、ラック自体も排気はありますが、吸入ファンがありませんから、熱はこもりやすいと思います。

また、「ラック型にすることで管理が容易」というのは説得力がありません。

海外のデータセンターの写真をお仲間にはお見せしましたが、タワー型の方が、
・調達が楽です。
・管理コストは下がります。(機器交換がしやすい)
・ファンなどが大型化することにより故障率が下がる。(回転速度を下げても、それだけの風量と風速が確保できる。モータの回転数が低くなれば、モータやベアリングの寿命が長くなる。)結果として管理コストが下がります。
・ホットスワップ構成が容易に構成できます。
・CPUファン等も標準型を搭載できる。故障の際の部品調達がしやすくなります。

上記の通り、タワー型の方が間違いなく、総合的に管理面は優れます。
ですから、「なぜラックなのか」は、やはり坪単価が高いことにより集積していることと、ラック型にすることで、ユーザ単位でのセキュリティが守れるというだけでしょう。

坪単価が安いところに、太い回線が無い、というのも現実問題としてあります。

電力辺りの計算能力も考えて機器を導入すべきです。
SpeedStepや、PowerNowもlinuxで使えるようになっています。Loadが100%でフルに稼動していることも殆ど無いでしょう。

これらをうまく形にしていきたいと考えています。
「なんとかできないか」と思うだけに留まらず、「提言し行動する」企業体でありたいと思います。
あけましておめでとうざいます。今年もよろしくお願い致します。

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投稿者 debizoh : 2006年1月 1日 16:42



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