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2014年2月 9日
美味しさを切り取る料理写真の撮影テクニック―スナップ写真をコマーシャルフォトに仕上げる >>本
料理写真の撮影テクニック本。スナップ写真からのスキルアップを目指す方に。
この本はどのレベルに到達しているかによって得られるものが違います。
どうやって料理写真を撮るのかの一般事項はもちろんですが、Photoshopワークであれば、PhotoshopCS6,CC辺りになってからスマートフィルタ(非破壊フィルタ)、CemeraRawでの非破壊フィルタの機能がつきましたが、既存機能を使った上での非破壊編集方法や、フィルタワーク、レイヤーでのぼかしテクニックが書いてある。 この非破壊方法は、この本で始めてみました。
ブツ撮りの世界をどう創るのか。(ブツ撮りは1日にしてならず。)小物、道具配置。トータルとして背景。
という辺りも含んでいます。
プロに近くて、味噌汁の具を浮かせるには塩分濃度を高くして浮かせる(死海と同じこと)、とか、グリセリンで水滴をグラスに噴霧して流れ落ちづらくするとか、そういうノウハウを得たいのなら合いません。湯気とかの紹介は微妙にされておりますが。
おそらく「カメラの露出オートモード」で・・・とかで撮っている方には多分意味不明だし、遠いのだろうなあと思います。そういう方向きのが何か思いつけばそのうち紹介しますが・・・・。その辺りを慮るのは若干大変です。
一般的テーブルフォト本は読んだことがないのですが、とても深く、良い本です。どこまでやってきたかで得られることが違うでしょうね。
前提として、「機材で撮って出しこそが写真である」と思うのであれば、この本は向きません。ただ、「撮って出しこそ至高」については、それはメーカーが何らかの基準で作った色や絵でしかありません。フィルムであってもフィルムメーカーごとで色再現の世界は違いましたし、白黒の世界にも現像での絵作りというものはありました。そう思えるのか、そうでないのか、基準がどこにあるのか。デジタルのポストプロダクションは邪道であるのか、そうでないのか。どこまでが許容されるのか。絵を作る自分で決めることです。(世に認められるかはどうかは別の話。)
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