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2007年11月 8日
情報が氾濫しているからこそ正しい情報を流す努力をしよう。 >>RAID
情報が氾濫しているからこそ正しい情報を流す努力をしよう。
・・・と、思います。
誤った情報が他サイトに書かれていて「え、ほんとなの?」と、ご質問を頂いたので、敢えて表立って書いておきます。
RAID構成にしたコンピュータでWindowsを稼動している際に
Defrag や Chkdsk は必要のないモノ、または、動作させると破損する という怪情報が記載されているそうです。
全くのでたらめです。
RAIDというのは基本的に物理的にArray Driveに並行に書き込むことによって耐障害性を上げたり、ストライピングによって高速化をはかるものです。
その上で、論理フォーマットされOS上でDiskが使われるので、フラグメンテーションになる可能性は残ったままです。(当然ながらMFTもです)
また、論理的な破損が起こりえるため、chkdskも必要です。
Read/Writeが遅くなったり、MFTが断片化してダメになるというNTFSのウィークポイントはNTFS側でやらなければいけないことですから、RAIDと全く無関係。
「むしろ反対に危険なので絶対にやってはいけない」
これは無いです。ただ、Diskの状態が不安定なRaid構成であれば壊れる危険性が出てくるという話で、そもそも不安定なのは論外です。
SoftWareRAIDである一部のコントローラ等は、そもそもが安定稼動しているRAIDコントローラとは言えません。(擬似的にドライバによってHW RAIDを実現しているコントローラも同様)
そういったコントローラを使っている場合は、大量にデータ処理をした際に破損する危険性が存在します。
これはデフラグや、chkdskとは無関係で、安定して使えるレベルの機器ではない、ということです。
機器選定をしっかりしなければいけません。
sliなんとかとか、NVなんとかとか、MBオンボードの安いRAIDだからそもそもいけないわけです。
OSレベルでのSoftWareRAIDも、同様に過負荷に陥ると遅延書き込みで失敗する危険性を伴います。
「やっても構わないが、終了すると同時に RAID の再構成が行われるので無意味(効果がない)」
これもありません。
RAIDであればその場で物理的にコピーがされており再構成が行われることはないです。
RAIDの物理的Verify処理タスクなどがコントローラ(orドライバ等)で設定できるのですが、ディスクに破損エリアが無いか、データに問題がないか確認するためのRAID Diskを物理的に安定稼動させるための定期的タスクです。
再構成(Rebuild)については、RAIDが破損した場合にRebuildするためで、通常はスケジューリングすることも、勝手に動くこともありません。
もし、終了すると同時にRAIDの再構成が行われるのであれば、それは物理的なRAIDコントローラとして論外のコントローラ、ドライバで、そんなものをRAIDと呼んではいけない、ということになります・・・。
WindowsのOSレベルでのRAID5やストライプを使っているのであれば、それはそもそもが安定して稼動する環境ではありませんので・・・。
『物理的に同時に書く』これがRAIDコントローラの最低基準です。
それ以外を使う・構成をするのは、おすすめできません。
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